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2007年5月 8日 (火)

立ち寄り湯

いい温泉、いいお宿ってなんでしょう?

先日、目からウロコというか、ハッとするお話をうかがいました。

わたしたち、温泉ラヴァーにとっては、立ち寄り湯という制度もありがたいことで・・・。毎回全部は泊まれないけど、でもせめて、温泉だけでも入らせていただきたい。そんな願いを叶えてくれるのが、立ち寄り湯(入浴のみを受け付けてくれる制度)。

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ところが、あるお宿のご主人からこんな話をお聞きしたのです。

「連休やハイシーズンの休日などは、気分がめいる・・・。なぜなら、せっかくいらしてくださったお客様をお断りしなければならないから・・・、それがとっても辛い。」というお話。

このお宿は、平日は朝10時~午後5時まで立ち寄り湯を受け入れていますが、休日や休前日は午後3時までで終了にしています。そうなんです、当然訪問者の増えるお休みの日なのに、短くなるんです。だから、大変・・・。

秘湯のお宿であるため、はるばる訪ねていらした方を時間外になると、本日は終了してしまいましたとお断りしばければならないというわけです。

えっ?なんで?と思いますよね?なんで、早く終わっちゃうの?

「わかった!きっとお客さんが多いから宿の人が忙しいから断っちゃうんだ・・・。」とか、「立ち寄り入浴の人はお客さんだと思っていないのか?!」などと怒鳴られることさえあるそうです。

どう思いますか?

もしかしたら、あなたも、立ち寄り湯を断られてプンプンと怒ってしまった経験があったりして・・・。

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わたしたちは、時に、温泉は自然のもので、生きている水なのだということを忘れてしまうことがあります。

そうなんです!温泉は生き物なんです・・・。

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源泉100%かけ流しで、循環や塩素殺菌をしていない温泉・・・。その温泉にフレッシュないい状態で入れるのは、一日何人までだと思いますか?

そ~うなんです!

つまり、このお宿が休日3時で立ち寄り湯が終了してしまうのは、「本日閉店」ではなくて「売り切れ」・・・。お宿の都合ではなく、“いい湯”売り切れました・・・ということだったんですね。

温泉は、わたしたちにいつも恵みを与え続けてくれます。

でも、わたしたち生き物である人間が入ることで、温泉はくたびれて、その力を少しずつ失います。

このお宿のご主人は、自分のお宿の温泉をせっかく訪ねていらした方に、いい湯に入ってもらいたいのです。だからこそ、涙をのんで立ち寄り湯を3時で打ち切っているのです。

せっかくいらしたお客様をお断りするのは辛い。でも、温泉力のある状態で入っていただかないと意味がない・・この葛藤だというわけです。

わたしは、このお話を聞いて、目が覚める思いでした。

いかに温泉を大切に見つめているか。いえ、いかに温泉に入るお客様へも深い愛情を持っているか。

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“湯守”。

自然の恵みの温泉をありがたく守り続けている人。

生き物である温泉は、刻々と状態が変化します。温度や湯量が変化したり、日によって色が違ったり・・・。温泉は“神様”だったり”魔物“だったりするのです。

日本秘湯を守る会の会長さんの「温泉は自然の恵み、わたしたちはただそれに入らせていただいている・・・」という言葉を思い出しました。

わたしたちは、温泉に入る時に、生きている地球の、生きている水に入れる喜びを感じたいと思います。そして、毎日それを守っている“湯守”の皆さんへ敬意と感謝をこめて・・・。

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コメント

おばんです!
最良の状態で温泉を提供しようとする”湯守”が増えてきています。利用者の我々もマナーを守って大事にしていきたいです^^

投稿: 放浪番頭@home | 2007年5月 9日 (水) 23時13分

そうなんです。湯守人の気持ちよーくわかります。今ブログ拝見中に目の前の新緑の窓の外に、何やらバサバサと黒い布切れの様な者が上下しているので不思議に思いよく見ると、私が掃除を怠慢にしていた為に張られたクモの巣にかかった虫を、小鳥(中鳥?)が食べに来たのでした。これも自然のプログラム?

投稿: 越後人参 | 2007年5月10日 (木) 10時14分

コメントありがとうございます〜。
温泉セラピーブログにお立ち寄り湯いただきうれしいです!とっても心強いです!

温泉を愛する気持ち、自然の恵みを大切にする気持ちを忘れないように、ステキな温泉のお話をお伝えしていけたら…と思っております。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 温泉セラピー | 2007年5月10日 (木) 23時53分

私は福地温泉が大好きな温泉の一つです。
違うお宿に宿泊させていただきましたが、他のお宿も入浴できる
サービスがあったと思います。
朝市で食べたとうもろこし!生で食べても甘いのにはびっくり
でした。
福地温泉の全てが最高でした。

投稿: うなぎちゃん | 2007年5月22日 (火) 00時24分

うなぎちゃん、
温泉セラピーにお立ち寄り湯いただきありがとうございま~す。
そうですね。福地温泉は宿泊者には「のくとまり手形」というのが発行されて、他のお宿へ一軒だけ“もらい湯”にいける制度があるんですよね。ルールは、自分の宿泊しているお宿の浴衣と下駄で出かけるということ。だから、福地温泉の中をさまざまな浴衣姿の人が行き来して、それがまた風景になっているんです。とてもステキな制度ですよね~♪
この話、ブログにも追加しておきますね・・・。

投稿: 温泉セラピー | 2007年5月25日 (金) 10時32分

はじめまして。以前からブログたのしく拝見させていただいてました。今回勇気を出してはじめて書き込みさせていただきました。
立ち寄り湯、私も夫婦で時々頂いております。
ただ、高級な一度は入ってみたい温泉ほど、立ち寄り受け入れいてませんよね?
というわけで、高級旅館への宿泊が家計を圧迫しております。
しかしながら、伊豆山温泉『蓬莱』は無理してでも年3〜4回訪れたいお料理のおいしい宿でした。なのに・・・
1年ほど前に最後に宿泊した際、料理の質が恐ろしく低下しておりました。
蛤の潮汁は白濁、刺身のつまの大根は、前は糸のように細かったのに、まるでマッチ棒のよう。挙げ句に白米は米がどれも割れていて「米が立つ」どころではありませんでした。
気のせいか、いつもは高級車で満車のPも空車が目立ち、閑散とした印象も受けました。
温泉ソムリエ、研究家の石井様はご存知でしたか?
料理長が替わられたこと。。。あまりの料理の変化に私達夫婦、素人でも「おかしい?」と思い、料理人さんは前と違うんですか?と仲居さんに聞いてしまいました。答えは「はい。今までの人が辞めて、昔の料理人さんに戻って来てもらった」そうです。
唐突で申し訳ないですが、もし、前の料理長さん(ここ10年近くずっと同じ料理人さんだったようです)がどちらか他のお宿(または日本料理屋さん)でその腕を振るわれている情報を知ってらっしゃったら、教えていただけませんか?
たしか以前のブログに「○○旅館で料理長されていた方が、いまはここ△△ホテルの料理長されてる」旨、お書きになってらっしゃいましたよね?
厚かましいお願い&このレスにあわない内容、長文になってしまい申し訳ありません。

投稿: 元湯 | 2007年7月19日 (木) 23時40分

元湯さん、こんにちは。

温泉セラピーブログにいつもお立ち寄り湯いただき、ありがとうございます♪

確かに楽しみにしていたお料理が、イメージと違ってしまうと、とても悲しいですよね。何か事情があったのかもしれませんね。
残念ながら、今のところ、その料理長さんの情報はわかりません。
もし、何かわかりましたらお知らせしますね。

元湯さんは、いろいろステキな温泉へいらしているようですので、いい温泉みつけましたらぜひ、また情報をお知らせくださいませ。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 温泉セラピー | 2007年7月23日 (月) 14時34分

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